当相談室について
一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会(JFPSP)が運営する心理相談室では、精神分析的な心理療法を提供しています。精神分析にはいくつかの学派がありますが、私たちの相談室が主に提供しているのは、自己心理学や、自己心理学と関係の深い間主観性理論の立場による心理療法です。
精神分析に共通する考え方として、心の問題には、普段意識することのできない過去の体験などが強く影響しているという想定があります。自己心理学では、問題を抱えておられる方の体験を尊重し、セラピストとクライエントが対話を通して問題を理解していく作業を重ねていきます。そして無理を抱えながらも何とか保ってきた心のバランスを振り返り、より安定した状態を目指していきます。心にまつわる悩みをじっくり考え、自分らしい解決の道を見つけていく場として、この相談室をご利用ください。
相談できること
対人関係にまつわる悩み、抑うつ、不安、人生や生き方について、心身の悩み、性同一性や性の志向性にまつわる悩み、心の傷になっていること、異文化適応問題、思春期や発達上の問題、ご家族の心の問題、対人関係の中で同じ問題を何度も繰り返してしまうこと、日頃繰り返し考えていることなど。
トラウマ
LGBTQ+
うつ
対人関係
不安
人生の迷い
家族・夫婦・親子関係
国際結婚に伴う心理的問題
異文化適応問題
各種精神疾患(弊相談室だけでは対応出来ない場合があります)
□ 生活に支障をきたすほどの問題は抱えていないが、自分についてじっくり考えてみたいという方もご利用ください。
□ 日本語を母国語としない方への英語による心理療法にも対応しています。
□ 心理療法の専門家を対象とした、精神分析的なスーパービジョンおよび訓練分析(個人セラピー、個人分析)もお申し込みいただけます。
相談員
富樫公一
公認心理師・臨床心理士・博士(文学)・米国NY州精神分析家ライセンス・NAAP精神分析学会認定精神分析家。甲南大学文学部教授。TRISP自己心理学研究所ファカルティ・国際自己心理学会評議委員・同学会機関紙編集員・日本精神分析学会運営委員・編集委員。『当事者としての治療者』(岩嵜学術出版社)、『 精神分析が生まれるところ』(岩崎学術出版社)、『The Psychoanalytic Zero』(Routledge)ほか著書多数。
中西和紀
公認心理師・臨床心理士。あいせい紀年病院心理室。愛知県臨床心理士会前会長(2019〜2022)。被害者サポートセンターあいち理事。専門領域は発達障害、トラウマ、学校臨床。
※この他にも公認心理師・臨床心理士の担当者がいます。
料金・時間・開室日時
【料金】
初回面接(インテーク面接)…5,000円(一律)
2回目以降の継続面接…1回あたり5,000円〜17,000円(担当者によって異なります)
健康保険の適用はできません。また担当者が医師の場合でも、投薬および院外処方箋の発行はできません。
【時間】
初回面接、2回目以降の継続面接ともに、1回45分。
初回面接、継続面接ともに、完全予約制となっています。
【開室日時】
月曜日から土曜日の、9:00から21:00に開室しています。ただし状況によりその他の日時に調整することもできますので、お気軽にお問い合わせください。
お申込みまでの流れ
① 初回面接をお申し込みください。初回面接はご相談のお申し込みを受け次第、随時実施しています。
② お申し込みの際は、「お申込み/お問合せ」ページに設置されているメールフォームをご利用ください(このページにも同じフォームがあります。)。
③ お申し込みメールを確認後、初回面接の日時についてご相談するため、担当者からメールでご連絡いたします。
④ 初回面接時に、相談内容や、料金、面接日時などのご希望をもとに、2回目以降の心理療法担当者を提案いたします。
お申込み/お問合せ
※フォームをうめて、「送信」ボタンを押したら、一旦、ページを上方にスクロールしてください。そしてフォームを送信するための手続き(呈示された写真に関する質問や、チェックボックスをつける作業)を行ってください。
※このページからうまくフォームを送ることができないときは、こちらのページをご利用ください。
FAQ(よくあるご質問)
Q1. 初回面接を行なったら、相談を継続するように強く勧められることはありますか?
相談の継続に関しては相談者さまのご判断を第一にいたします。私たちから強制するようなことはいたしません。気になることは何でもご質問いただき、その上で相談を継続するかご検討ください。初回面接時に、相談を継続するか判断することが難しい場合は、一旦判断を保留し、後日連絡をいただいても構いません。
Q2. 担当セラピストと合わなかった場合、セラピストは変更できますか?
実際のところ、セラピストと相談者には相性があります。そのためJFPSP心理相談室ではセラピストの交代を承っています。もし交代を希望される場合は、担当セラピストにご遠慮なくおっしゃってください。ただし、場合によって、担当者の交代を希望されることになった経緯をセラピストと話し合うことが、心理療法の進展につながることがあります。実際に担当者を交代した場合、面接時間や料金等が多くの場合変更となることをご承知おきください。
Q3. 良くなるには、どのくらいの期間がかかりますか?
残念ながらはっきりしたことは申し上げられません。それぞれの心理療法の目的によって心理療法の期間は異なります。3ヶ月ほどで調子が良くなり心理療法を終えられる方もいらっしゃれば、数年単位で心理療法を継続される方もいらっしゃいます。ただし、精神分析的立場からの心理療法は、抑うつや不安のような症状の軽減だけでなく、より良い生き方や自分らしさの模索のためにも有意義だと考えています。症状が落ち着いた後にも、心理療法を継続される相談者さまは多くいらっしゃいます。
Q4. 料金はどのくらいかかりますか?
初回面接は一律5,000円です。ただし2回目以降は、担当セラピストによって5,000円から15,000円と異なります。経験豊富なセラピストほど料金は高額になりますが、全てのセラピストは一定以上の資格と経験を有しています。お支払い可能な料金に応じて担当者をご紹介いたしますので、初回面接時にご相談ください。
Q5. 担当を希望するセラピストがいる場合はどうすればいいですか?
ご希望のセラピストがいらっしゃる場合は、ご相談のお申し込み時、もしくは初回面接時にお伝えください。ただし、様々な都合によりご希望に添うことが難しい場合もございますので、ご承知おきください。詳しくは専用ページをご覧ください。
Q6. 私自身、心理療法の専門家ですが、スーパーヴィジョンや、心理療法(個人分析、訓練分析)を受けることはできますか?
是非、当相談室をご利用ください。お申し込み方法や料金は一般の相談と同じ設定です。お申し込みの際に、スーパーヴィジョン、もしくは個人分析のお申し込みであることをお伝えください。私たちは、専門家が心理療法を経験することは、その専門性を高める上で有意義だと考えています。
なお、1回5,000円のワンポント・スーパーヴィジョン・プログラムを実施しています。
ワンポイント・スーパービジョン
JFPSP心理相談室では、ワンポイント・スーパーヴィジョンを行っています。
これは、通常10,000円~15,000円でスーパーヴィジョンを提供しているスーパーヴァイザーから、一律1回5,000円の料金で、最大2回までスーパーヴィジョンを受けられる制度です。
治療者として戸惑いや行き詰まりを感じた時、またはご自身の判断が妥当であったか検討したい時、継続してスーパーヴィジョンや教育分析を受けるかどうかの判断材料を得たい時、このワンポイント・スーパーヴィジョンをご利用ください。
日本では自己心理学的、間主観的な立場から実践に携わる臨床家は少ないのが現状です。自己心理学的、間主観的視座に触れる第一歩として、ワンポイント・スーパーヴィジョンをお気軽にご利用ください。
概要
□ 1回5,000円、2回までご活用いただけます。3回目以降は通常料金によるSVとなります。
□ 地区ブロックごとに担当スーパーヴァイザーがいます。ただしスーパーヴァイザーによってはZoom等のオンラインビデオ通話サービスを用いて、ブロックを超えて対応可能な場合があります。ご希望の方は、事務局にご相談ください。
□ アメリカの精神分析家との、オンラインビデオ通話サービスを用いた英語によるスーパーヴィジョンも提供しています(調整中につき、詳細はお問い合わせください)。
□ スーパーヴィジョンの実施場所は、各スーパーヴァイザーと個別にご相談ください。
お申し込み資格
□ 希望するスーパーヴァイザーと過去、あるいは現にスーパーヴィジョン関係もしくは治療関係にないこと。
□ 既にスーパーヴィジョン関係にあるヴァイザーに対して、本制度をご活用頂くことはできません。
□ 相談する事例が、希望するスーパーヴァイザーの専門性から著しく逸脱していないこと。
担当スーパーヴァイザー
□ 富樫公一
公認心理師・臨床心理士・博士(文学)・米国NY州精神分析家ライセンス・NAAP精神分析学会認定精神分析家。甲南大学文学部教授。TRISP自己心理学研究所ファカルティ・国際自己心理学会評議委員・同学会機関紙編集員・日本精神分析学会運営委員・編集委員。『当事者としての治療者』(岩嵜学術出版社)、『 精神分析が生まれるところ』(岩崎学術出版社)、『The Psychoanalytic Zero』(Routledge)ほか著書多数。
□ 中西和紀
公認心理師・臨床心理士。あいせい紀年病院心理室。愛知県臨床心理士会前会長(2019-2022)。被害者サポートセンターあいち理事。専門領域は発達障害、トラウマ、学校臨床。
□ 安村直己
公認心理師・臨床心理士。甲子園大学心理学部教授。メンタルヘルス健育研究所 サイコセラピスト。児童相談所 家族療法スーパーヴァイザー。メニンガー精神医学校国際留学プログラム修了。『自己心理学入門ーコフート理論の実践』アーネスト・ウルフ著(金剛出版・共訳)、『共感と自己愛の心理臨床ーコフート理論から現代自己心理学まで』(創元社)ほか著書多数。
□ 葛西真記子
臨床心理士・Ph.D.。鳴門教育大学教授。鳴門教育大学生徒指導支援センターセンター長。兵庫教育大学連合大学院教授。NAPI代表。日本臨床心理士会代議員。日本心理臨床学会業務執行理事。日本犯罪心理学会理事。専門は、Gender & Sexuality、異文化間カウンセリング、スクールカウンセリング他。
□ 小泉 誠
公認心理師・臨床心理士。甲子園大学講師。専門は教育相談、児童思春期、プレイセラピー。これまでの活動領域は精神科、児童精神科、児童養護施設、小中高スクールカウンセラー ほか。
お申し込み・お問い合わせ
「お申込み/お問合せ」ページに設置されているフォームをご利用いただき、以下の2点をご連絡ください(このページにも同じフォームがあります。)。
①ワンポイント・スーパーヴィジョンのご希望である旨
②ご希望のスーパーヴァイザー氏名
アクセス
【所在地】
〒651-0087 神戸市中央区御幸通六丁目1番31号 フキ三宮ビル701
【電車でお越しの方】
□ JR東海道線三ノ宮駅、阪急神戸線三宮駅、阪神三宮駅、ポートライナー三宮駅より徒歩7分前後です(JR改札口からの徒歩ルート)。
□ 当相談室には外来者専用の駐車場がありません。近隣の有料駐車場をご利用ください。