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一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会では、2013年4月から、三宮オフィスでいくつかの精神分析セミナーを開催しています。このセミナーは、精神分析臨床に携わる専門家が精神分析的自己心理学を学習するためのいくつかの基礎的なコースワークから構成されています。みなさんの関心に合わせてお好きな科目を受講していただけます。科目は集中講義形式等で行われるものを除いて全12回の1年課程となっており、月に一回、月曜日の夕方以降より行われます。参加されるみなさまが充分な学習機会を得られるよう、少人数の限定メンバー(最低開講人数3名・最大人数15名程度)で開講されます。
 精神分析臨床家になるためには、一般に3種類の訓練が必要だといわれています。それは、個人分析、スーパーヴィジョン、コースワークです。我が国では精神分析臨床に携わる者が少なくありませんが、残念ながらそれらの訓練を得るための機会があまりありません。特に、Kohutに始まる精神分析的自己心理学は、我が国でも次第に知られつつあるにもかかわらず、組織だって学習するための機会はほとんどありません。皆様には、コースワークの一つとして神戸精神分析セミナーをご活用いただければと思います。臨床を深めるために、また、精神分析的自己心理学の知識を深めるために、多くの臨床家の参加をお待ちしております。


2017年度神戸精神分析セミナー.pdf
科目等履修生募集要綱(2017年度版).pdf

※申込み方法/申請書類は、ページ下方「出願手続き」をご覧ください。

1. 精神医学と薬理(すでに受講を締め切りました)

講師:小畔美弥子(おぐる医院)

毎月第1月曜日19:30〜21:00



医療機関において心理療法を実践するためには精神医学的診断や薬物の知識が必須である。ま た教育・福祉・司法などの分野の専門家との情報交換にも共通言語となる「診断」が必要となる。主要な精神疾患について、精神医学的診断(主に DSM-5 に基づいて)と薬物治療の基礎知識を学ぶ。

2. 現代自己心理学(今期、非開講となりました)

講師:富樫公一(甲南大学)

毎月第2月曜日19:30〜21:00



1970年代まで、アメリカは自我心理学全盛時代だった。やがて権威主義的、機械的傾向が目立つようになった自我心理学に対し、さまざまな批判とともに新たな理論が生み出された。その一つがKohutの自己心理学である。しかし、Kohut理論も今や「古典」と呼ばれるようになった。現代の自己心理学はさまざまな考え方が発展し、学派を超えて他の考え方と結びついている。Kohutの理論がどのような歴史的背景から生まれて、どのように発展して現代に至るのか、自己心理学の歴史とともに現代自己心理学理論の感性学ぶを学習する。初学者にも非常に分かりやすい内容。


3. 文化と精神分析(すでに受講を締め切りました)

講師:羽下大信(住吉心理オフィス)/安村直己(甲子園大学)

毎月第3月曜日19:30〜21:00



人間の心の科学として誕生した精神分析は、人間の創り出す文化をどのように捉えてきたのだろうか。文化を集合的な人間の心の所産として見るならば、さまざまな文化の存在は人間のもつ多様な側面を表しており、それらを分析することは、人間の本質的側面を探究することにつながるだろう。この授業では、フロイトやさまざまな精神分析家たちによる、人間の子育てから芸術に至るまで、文化に関するさまざまな 視点や研究を概観し、彼らが人間の本質にどのように迫ってきたかを取り上げる。また、精神分析という治療文化の特徴や文化差における問題についても概観し、日本文化における精神分析臨床のあり方について議論する。


4. 発達と乳児研究

講師:青木紀久代(お茶の水大学)/森さち子(慶應義塾大学)/富樫公一(甲南大学)/中西和紀(あいせい紀年病院)

集中講義形式+一部毎月第4月曜日19:30〜21:00



精神分析理論は、技法論においても、メタ心理学においても、病理の理解においても、発達理論と切り離すことができない。古くは、精神分析理論が発達理論を構成し、発達研究に影響を与え、近年は、 発達研究が精神分析理論に新たな視点と理論を提供している。この科目は、近年の乳幼児研究から児童・思 春期臨床、学校臨床と発達障害、成人の精神分析までの全十二回で構成されている。文献購読および臨床素材についてのディスカッションによって、発達理論と精神分析理論との関係、発達研究が提供する精神分析の新しい感性について理解を深めることを目的としている。

5. 対象関係論

講師:志久内陽子(精神分析アルシュ京都)/飛谷 渉(大阪府立大学)/館 直彦(たちメンタルクリニック)

集中講義形式



精神分析学発展の歴史をたどり、精神分析における対象関係に関する概念と思考を理解するために、Klein派の対象関係論的心理療法の治療理論と治療技法を学ぶ。さらに現代対象関係論、中間派と位置づけられるWinnicottの対象関係論的な概念と治療技法に関して臨床的な視点から研修する。

6. 精神分析的診断

講師:①林 直樹(帝京大学)/②富樫公一(甲南大学)/③岡野憲一郎(京都大学)

公開セミナー+クリニカル・プロセス・グループ



精神分析的な診断は、精神医学的な診断や DSM、ICD と同一ではない。精神分析や精神分析的治療は、 患者・クライエントと治療者との関係それ自体を理論化し、その扱いを技法化、治療機序としている点に 特徴がある。精神分析的な診断は、関係の取り方や、それに対する治療者側の内的・外的反応をも含み、 介入にあたっての治療者の行動や態度だけでなく、心的状態の観察、調整までその範囲は及ぶ。間主観性 理論では、それらは相互決定されるものと見なされる。本講義では、特に診断が重要となる治療開始期と 治療関係の行き詰まりの時期において、診断の基礎となる関係に対する感性を磨くと共に、背景の理論と 技法を扱う。また、トラウマや愛着障害を抱えた患者・クライエントとの錯綜した関係を、どう診断し、 介入するかも学ぶ。


※上記講義に関する参考文献等が記載されたより詳細なシラバスは、下記メールアドレスまで個別にご請求ください。なお、詳細なシラバスは請求者個人のものであり、譲渡・転載・転用は禁止しています。

LinkIconシラバス請求用メールアドレス

【期間】
2017年4月〜2018年3月

【開講日】
 毎月1回(原則として4つのコースワークが週替わりで行われます。複数のコースワークを受講しても、同じ時間帯に講義が重なることはありません)

【開講時間】
月曜日午後7:30〜午後9:00(予定)
(集中講義は概ね 10:00〜17:00)
「発達と乳児研究」は第1〜4回を4月〜7月の第4月曜日に富樫が担当、第5〜6回を8月6日(日)に森が担当、第7〜10回を9月30日(土)〜10月1日(日)に青木が担当、第11〜12回を2018年2月頃中西が担当する。
「対象関係論」は6月11日(日)と7月16日(日)に志久内が2コマずつ担当、5月14日(日)と9月10月(日)に飛谷が2コマずつ担当、9月3日(日)に館が4コマ担当する。

【開講場所】
一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会事務所
兵庫県神戸市中央区御幸通6-1-31 フキ三宮ビル701
JR三ノ宮駅から徒歩7分



若干名。ひとつの授業の受講者数は3〜15名程度と少人数であり、極力細やかかつ濃密な討論を提供することを目標にしています。

 2017年度神戸精神分析セミナーには、2017年4月1日の時点で次のいずれかの資格を有し、当研究所の訓練プログラムを受けるための高い動機づけを有する方をお待ちしています。

1. 医師・臨床心理士の資格を有する方

2. 社会福祉士、教師、看護師のいずれかの資格を有しており、かつ認証された国内外の大学院による修士(領域を問わない)以上の学位を有する方

3. 臨床心理学またはその関連領域の博士号をお持ちの方

 以上の条件を満たし、臨床業務に携わるうえでの十分な倫理的判断力を持つ方であれば、国籍、人種、性別、宗教的立場などによって、受講を不当に制限されることはありません。



1科目(12講義分) 84,000円。

※授業を欠席しても返金はされません。
※2016年度神戸精神分析セミナー受講者(広島サテライト開講含む)は、80,000円/1科目にて受講いただけます。

青木 紀久代(担当科目:発達と乳児研究)
臨床心理士、博士(心理学)、お茶の水女子大学基幹研究院准教授
日本心理臨床学会、日本精神分析学会、世界乳幼児精神保健学会

羽下 大信(担当科目:文化と精神分析)
臨床心理士、住吉心理オフィス主宰、兵庫県臨床心理士会会長
ニューヨークNPAP精神分析研究所に留学

林 直樹(担当科目:精神分析的診断)
精神保健指定医、精神保健判定医、日本精神神経学会専門医/指導医、医学博士
帝京大学附属病院メンタルヘルス科教授
日本精神病理学会(評議員)、日本精神科診断学会(評議員)、日本外来精神医療学会、日本統合失調症学会(評議員)、日本サイコセラピー学会、日本社会精神学会、日本精神衛生会(理事)ほか

森 さち子(担当科目:発達と乳児研究)
臨床心理士、慶應義塾大学総合政策学部准教授、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室兼担准教授、サイコセラピー・プロセス研究所副所長
日本精神分析学会認定心理療法士/スーパーバイザー、国際自己心理学会

中西 和紀(担当科目:発達と乳児研究)
臨床心理士、あいせい紀年病院心理室
日本心理臨床学会、日本精神分析学会、日本精神分析的心理療法フォーラム学会(理事)、国際自己心理学会

小畔 美弥子(担当科目:精神医学と薬理)
精神保健指定医、日本精神神経学会認定医
おぐる医院院長、精療クリニック小林

岡野 憲一郎(担当科目:精神分析的診断)
精神科医、米国精神科専門認定医、臨床心理士、医学博士
京都大学大学院教育学研究科臨床心理実践学講座教授
国際精神分析協会、米国精神分析協会、日本精神分析学会

志久内 陽子(担当科目:対象関係論)
精神分析家(Postgraduate Center for Mental Health)
精神分析アルシュ京都
日本精神分析学会

館 直彦(担当科目:対象関係論)
精神保健指定医、臨床心理士
たちメンタルクリニック院長、天理大学大学院臨床人間学研究科教授

飛谷 渉(担当科目:対象関係論)
精神保健指定医、医学博士
大阪教育大学保健センター准教授
ロンドン タヴィストック センター思春期青年期精神医学課程修了

富樫 公一(担当科目:現代自己心理学/発達と乳児研究/精神分析的診断)
臨床心理士、ニューヨークTRISP自己心理学研究所認定精神分析家/スーパーヴァイザー、NAAP精神分析学会認定精神分析家、ニューヨーク州精神分析家免許
甲南大学教授、栄橋心理相談室精神分析家/スーパーヴァイザー
国際自己心理学会(評議委員/学術誌編集委員)、日本心理臨床学会、日本精神分析学会

安村直己(担当科目:文化と精神分析)
臨床心理士、
甲子園大学大学院教授、メンタルヘルス健育研究所サイコセラピスト、教育委員会・児童相談所スーパーヴァイザー
カールメニンガー精神医学校国際研修ログラム修了
日本心理臨床学会

1. 電子メール(推奨)
 はじめて出願される方は出願書類をお取り揃えいただき、電子メールに添付する形で下記アドレスまでご送信ください。また2015年度以前に神戸精神分析セミナーを受講したことのある方は、以下のフォームを記入する前に下記申込み専用メールまでご一報下さい。

神戸精神分析セミナー申込みフォーム(Excelファイル).xls

履修科目登録票.xls
履修科目登録票('16年度受講者割引版).xls
履修科目登録票(正規訓練生用).xls

科目等履修生募集要綱(2017年度版).pdf

セミナー申し込み専用メールアドレス

2. 郵送(やむを得ない場合)
 出願される方は出願書類をお取り揃えいただき、封筒に朱書きで「出願書類在中」と明記いただいた上、下記郵送先までお送りください。

神戸精神分析セミナー申込フォーム(PDFファイル).PDF

 電子メールおよび郵送いただいた出願書類に不備があった際、受理しない場合があります。

【郵送先】
〒651-0087
兵庫県神戸市中央区御幸通6丁目1番31号
フキ三宮ビル701
一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会 訓練研究所

(1)登録願書
所定用紙に必要事項を記入のうえご提出ください。

神戸精神分析セミナー申込みフォーム(Excelファイル).xls


(2)資格証明が可能な書類
医師・臨床心理士以外の資格で出願する方は、その資格を有することを示す書類の写しをご提出ください(平成28年受験の合格通知書も可)。

 一定水準の学習内容を確保するため、書類審査を行います。結果は電子メールまたは電話のいずれかで行います。審査に合格した後に、(1)年間登録料(科目等履修生登録料) 7,000円(1年間)と、(2)受講科目授業料(1科目あたり84,000円。2016年度受講者は80,000円)をお振込みください。お支払いは、最大4回までの分割払いも可能です(無利息)。

出願申込み締め切り:2017年3月26日(日)

※募集期間を過ぎましたが、ご興味のある方はお問合せください。

(1)出願に関する注意
(ア) 出願に先立って研究所教員に直接連絡をとり、出願書類の内容についてご相談いただいて構いません。


(イ) 出願手続き後は、いかなる理由があっても書類記載事項の書き換えは認められません。また、提出された書類は返却せずに当方で裁断処分することをご了承ください。


(2)登録手続きに関する注意
(ア) 登録が決定した時より、2週間以内に登録料が振り込まれない場合、登録を認めない場合があります。


(イ) 登録後であっても、出願書類等に虚偽の記載があることが分かった場合には、登録を取り消す場合があります。その場合、登録料の返還はできません。

 当協会が主催する3年間の精神分析的心理療法家の正規訓練プログラムもあります。現在は正規訓練生を募集していませんが、次回募集は、2018年末を予定しています。

LinkIcon正規訓練生について

一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会は、2010年4月に発足した日本精神分析的自己心理学研究グループを前身として、2013年2月に設立された組織です。国際自己心理学会(International Association for Psychoanalytic Self Psychology)の連携グループとして3年間活動を続けてきた実績をもとに、自己心理学やそれに関連する現代の精神分析理論に関心を抱く精神分析的心理療法家や心理療法の専門家のために、相互互助の研究会や精神分析的心理療法家の養成、公開セミナーなどを行っています。米国ニューヨークに本部を持つTRISP自己心理学研究所(Training and Research in Intersubjective Self Psychology)やIPSS主観性研究所(Institute for the Psychoanalytic Study of Subjectivity)の教員とも連携し、海外の状況をいち早く取り入れながら、最新の知見をもとに精神分析臨床や理論を発展させています。ニューヨークで行う集中講座(通訳つき)や、公開セミナー、会員限定の学習機会、訓練教育を多く行っています。