LinkIconEnglish Page
印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |



 2013年4月より一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会は、精神分析臨床に携わる専門家が主に自己心理学を学習するためのコースワーク(授業)を開講して参りました。これまで主に神戸市三宮、広島の地で少人数を対象に開講してきましたが、2018年4月より、授業の大半をインターネットのビデオ会議室を介して提供して参ります。新しい試みであるweb開講形式の授業を通して、それまでご受講頂けなかった遠方の方、子育て・介護等で自宅を離れられない方も、ご参加頂けるようになります。みなさんのご関心に合わせ、お好きな科目をご受講ください。

 各授業は原則、全12回(1回90分)の1年課程となっており、月に一回、月曜日の夕方以降に開講いたします。参加されるみなさまが充分な学習機会を得られるよう、少人数の限定メンバー(最低開講人数3名・最大人数20名程度)で開講します。

 精神分析臨床家になるためには、一般に3種類の訓練が必要だといわれています。それは、個人分析、スーパーヴィジョン、コースワークです。我が国では精神分析臨床に携わる者が少なくありませんが、残念ながらそれらの訓練を得るための機会があまりありません。特に、Kohutに始まる精神分析的自己心理学は、我が国でも次第に知られつつあるにもかかわらず、組織だって学習するための機会はほとんどありません。皆様には、コースワークの一つとして神戸精神分析セミナーをご活用いただければと思います。臨床を深めるために、また、精神分析的自己心理学の知識を深めるために、多くの臨床家の参加をお待ちしております。



2) Eメール

①お名前、②ご所属、③ご職業(臨床心理士・医師・そのほかの場合は具体的に)、④郵送先住所、⑤電話番号、⑥ご関心のあるセミナー名、⑦本セミナーを知ることとなったきっかけをご記載の上、info@jfpsp.orgまでご連絡ください。 2〜3日経過しても返信が送られてこない時は、お手数ですが別のメールアドレスから再送いただくか、上記(1)ないしは下記(3)の方法をお試し願います。

3) FAX

Eメールと同様の内容を明記の上、NTTの電話回線から020-4664-1473まで送信願います。うまく送信できない場合は、上記1、2のいずれかでお願いします。

※お申し込みから5日経過してもメールによる連絡が入らない場合は、LinkIconinfo@jfpsp.orgまでご連絡ください。

1. ジェンダーとセクシュアリティ(Web開講)

葛西真記子(鳴門教育大学)

毎月第1月曜日19:30〜21:00
6月のみ3(日)14:00〜15:30に神戸市内にて対面講義形式で実施(Webからも参加頂けます)。



フロイトの精神分析理論にとって性愛(セクシュアリティ)はもっとも重要な概念である。性欲動・性欲論は発達論としてだけでなく、人間の心を理解する中核となる理論といえる。しかしフロイトのエディプスコンプレクスをはじめ、伝統的精神分析はフェミニズム学派から批判の対象となってきた。この講義では、伝統的精神分析のセクシュアリティ、ジェンダーに対する批判的立場の理解をはじめ、自己心理学や現代の関係精神分析理論におけるセクシュアリティ、ジェンダーの問題を取り上げる。また臨床場面においてクライエントとセラピストそれぞれのジェンダーとセクシュアリティがどのように影響し合うのかについて考える視点を提供し、議論する。


2. 間主観性理論(Web開講)

井上慎司(西江こころのクリニック)/岡秀樹(疋田病院)/貞安元(慶應義塾大学)

毎月第2月曜日21:00〜22:30
岡担当分のみ10/7(日)13:30〜15:00、15:15〜16:45と、10/8(月・祝)10:00〜11:30、13:00〜14:30に福岡市内にて対面講義形式で実施(Webからも参加頂けます)。



ストロロウ、アトウッド、ブランチャフ、オレンジらの間主観性理論の基礎的な概念と、その臨床的な視点について学びます。ストロロウらの間主観性理論とは、臨床や発達上の現象を間主観的な場やシステムという視点から捉え続けようとする、ある種の感性です。ストロロウらは、間主観性の観点から、精神分析の基本概念―無意識、転移、逆転移、治療作用、精神病理など―を再定式化していますが、本コースではこういった基本的な概念が、間主観性の視点からどう捉えられるのかについて学び、それらが伝統的な精神分析理解とどのように異なるのか、またそれが臨床状況においてどのような違いを生み出すのかを学ぶことを目標とします。



3. ケースセミナーⅡ(Web開講)

4/23(月)21:00〜23:00 中西和紀(あいせい紀年病院/現代自己心理学)
5/28(月)20:00〜22:00 松本智子(IPPサイコセラピー・プロセス研究所/間主観性理論)
6/25(月)21:00〜23:00 対人関係学派の講師が対応します
7/23(月)19:30〜21:30 浅井真奈美(日本福祉大学/対象関係論)
8/20(月)20:00〜22:00 木村宏之(名古屋大学大学院医学研究科/対象関係論)
10/22(月)21:00〜22:00 貞安元(慶應義塾大学/IPP/間主観性理論)
11/12(月)21:00〜22:00 長川歩美(A&C中之島心理オフィス/関係精神分析)
12/9(日)14:30〜16:30 安村直己(甲子園大学/現代自己心理学)

安村担当分のみ神戸市内にて対面講義形式で実施(Webからも参加頂けます)。



精神分析的心理療法の研修には、その理論や技法についての概念的な学習と、実際の精神分析的心理療法の事例を検討し、実践的に精神分析的な治療の具体的な技法や感覚を体得する事例検討の学習の両方が必要である。特に、事例を徹底的に検討することは、臨床における実践的技能を高めるために効果的であり、精神分析的心理療法の技法だけでなく、本質的に治療者として必要な態度を身につけることができる。ケースセミナーIIでは、参加者各自が担当しているケースを毎回1事例、いくつかの視点から順次報告し合い参加者全員で検討を行う。そこでさらに全体でディスカッションを行い、精神分析的心理療法における臨床的な知を学び、深めることを目的とする。

※本授業に関する単位認定を希望する者は、3月末にJFPSP会員向けに無料開講する正規訓練生修了口頭発表会への参加が必要です。
※浅井・木村・安村担当回は、上記日程とは異なる日時に開講予定です。受講を希望される方は、教務に時間割をご請求の上、日時をご確認ください。
※上記講師の他に、対人関係学派の講師1名が登壇します。


4. 精神分析研究法Ⅰ

中西和紀(あいせい紀年病院)

毎月第3月曜日21:00〜22:30(正規訓練生限定・非公開)



5. 精神分析研究法Ⅱ

小畔美弥子(おぐる医院)/安村直己(甲子園大学)

個別によるゼミ形式+2回の合同発表回(初回のみWeb開講。2回目は神戸市内にて対面形式で開催(Webでは開講しません))



精神分析研究法Ⅰで学習した内容をもとに、受講生が自ら決めたテーマと研究デザインに沿ってデータを抽出し、分析・考察する。授業はいわゆるゼミ形式で行われ、受講生は授業8回分(720分)について、選ばれた一名の教員の指導のもとで論文の執筆を進め、最終的に事例論文を完成させて提出する。個別指導とは別に、全体発表会が年に2回(4コマ分360分)あり、そこでは自ら執筆中の論文や他の受講生の論文について、ディスカッションを行う。なおこの授業は、精神分析研究法Ⅰを同時に受講している者、あるいは、すでにそれと同等と判断されるものを受講した者に限る。

6. 関係精神分析(公開セミナー形式)

①岡野憲一郎(京都大学)/②森 さち子(慶應義塾大学)/③富樫公一(甲南大学)

公開セミナー+クリニカル・プロセス・グループ(CPG)



米国における新しい精神分析の動向である「関係精神分析」について学ぶ。「関係精神分析」の本質は、臨床場面で患者と治療者の間に生じる体験のリアリティーを追求することにある。その動きはグリンバーグとミッチェルによる著書「精神分析理論の展開」(邦訳名)から始まった。そこでまずミッチェルが提示した新しい理論的展開と臨床感覚を学ぶ。さらに関係精神分析における主体性と他者性の捉え方の特徴を理論的、臨床的に理解する。そして、そこから見直されてくる精神分析の技法、治療者の中立性や自発性、臨床的な現実などに関する視点とセンスを身につけ、臨床的リアリティーをめぐる理解を総合的に深めることを目的とする。


※ CPGの講師は、上記講師陣とは異なります。

※上記講義に関する参考文献等が記載されたより詳細なシラバスは、下記メールアドレスまで個別にご請求ください。なお、詳細なシラバスは請求者個人のものであり、譲渡・転載・転用は禁止しています。

LinkIconシラバス請求用メールアドレス

【期間】
2018年4月〜2019年3月

【開講日】
 毎月1回(原則として4つのコースワークが週替わりで行われます。複数のコースワークを受講しても、同じ時間帯に講義が重なることはありません)


若干名。ひとつの授業の受講者数は3〜20名程度と少人数であり、極力細やかかつ濃密な討論を提供することを目標にしています。

 2017年度神戸精神分析セミナーには、2017年4月1日の時点で次のいずれかの資格を有し、当研究所の訓練プログラムを受けるための高い動機づけを有する方をお待ちしています。

1. 医師・臨床心理士の資格を有する方

2. 社会福祉士、教師、看護師のいずれかの資格を有しており、かつ認証された国内外の大学院による修士(領域を問わない)以上の学位を有する方

3. 臨床心理学またはその関連領域の博士号をお持ちの方

 以上の条件を満たし、臨床業務に携わるうえでの十分な倫理的判断力を持つ方であれば、国籍、人種、性別、宗教的立場などによって、受講を不当に制限されることはありません。



1科目(12講義分) 84,000円(ケースセミナーⅡのみ、74,000円)。

※授業を欠席しても返金はされません。
※Web開講において、講師側の通信環境不具合による中止時は、その回の受講料を返金する場合があります。
※受講料の他に、7,000円の登録料が必要です。複数の科目を受講しても、登録料は全体で7,000円です。
※2017年度神戸精神分析セミナー受講者は、80,000円/1科目(ケースセミナーⅡは71,000円)にて受講いただけます。
※間主観性理論は、講師ごとの受講申込みが可能です。講師1名のみの受講料は、30,000円/90分×4回です。
※ケースセミナーⅡは、講師ごとの受講申込みが可能です。講師1名のみの受講料は、10,000円/120分×1回です。

浅井 真奈美(担当科目:ケースセミナーⅡ)
臨床心理士、日本福祉大学大学院准教授
日本精神分析学会認定心理療法士/スーパーバイザー

井上 慎司(担当科目:間主観性理論)
臨床心理士、西江こころのクリニック
日本心理臨床学会、日本精神分析学会

葛西 真記子(担当科目:ジェンダーとセクシュアリティ)
臨床心理士、鳴門教育大学教授、徳島県臨床心理士会会長
日本心理臨床学会、日本精神分析学会、国際自己心理学会

木村 宏之(担当科目:ケースセミナーⅡ)
精神保健指定医、名古屋大学大学院医学系研究科精神医学分野講師、医学博士
日本精神分析学会認定精神療法医/スーパーバイザー

松本 智子(担当科目:ケースセミナーⅡ)
臨床心理士、サイコセラピー・プロセス研究所所長
日本精神分析学会認定心理療法士/スーパーバイザー

森 さち子(担当科目:関係精神分析)
臨床心理士、慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室兼担准教授、サイコセラピー・プロセス研究所副所長
日本精神分析学会認定心理療法士/スーパーバイザー、国際自己心理学会

中西 和紀(担当科目:ケースセミナーⅡ・精神分析研究法Ⅰ)
臨床心理士、あいせい紀年病院心理室
日本精神分析的心理療法フォーラム学会(理事)、国際自己心理学会

小畔 美弥子(担当科目:精神分析的研究法Ⅱ)
精神保健指定医、日本精神神経学会認定医
おぐる医院院長、精療クリニック小林

岡 秀樹(担当科目:間主観性理論)
臨床心理士、疋田病院
日本精神分析学会認定心理療法士/スーパーバイザー

岡野 憲一郎(担当科目:関係精神分析)
精神科医、米国精神科専門認定医、臨床心理士、医学博士
京都大学大学院教育学研究科臨床心理実践学講座教授
国際精神分析協会、米国精神分析協会、日本精神分析学会

長川 歩美(担当科目:ケースセミナーⅡ)
臨床心理士、A&C中之島心理オフィス
日本心理臨床学会、日本精神分析学会

貞安 元(担当科目:間主観性理論・ケースセミナーⅡ)
臨床心理士、慶應義塾大学
日本心理臨床学会、日本精神分析学会

安村 直己(担当科目:精神分析研究法Ⅱ・ケースセミナーⅡ)
臨床心理士、甲子園大学大学院教授、メンタルヘルス健育研究所サイコセラピスト、教育委員会・児童相談所スーパーヴァイザー
カールメニンガー精神医学校国際研修プログラム修了
日本心理臨床学会

 一定水準の学習内容を確保するため、書類審査を行います。結果は電子メールまたは電話のいずれかで行います。審査に合格した後に、(1)年間登録料(科目等履修生登録料) 7,000円(1年間。受講の形態によってはこれより低額となります。複数科目を受講しても、年関登録料は最大で7,000円です)と、(2)受講科目授業料(1科目あたり84,000円。2017年度受講者は80,000円)をお振込みください。お支払いは、最大4回までの分割払いも可能です(無利息)。

出願申込み締め切り:2018年3月26日(月)

(1)出願に関する注意
(ア) 出願に先立って研究所教員に直接連絡をとり、出願書類の内容についてご相談いただいて構いません。


(イ) 出願手続き後は、いかなる理由があっても書類記載事項の書き換えは認められません。また、提出された書類は返却せずに当方で裁断処分することをご了承ください。


(2)登録手続きに関する注意
(ア) 登録が決定した時より、2週間以内に登録料が振り込まれない場合、登録を認めない場合があります。


(イ) 登録後であっても、出願書類等に虚偽の記載があることが分かった場合には、登録を取り消す場合があります。その場合、登録料の返還はできません。

 当協会が主催する3年間の精神分析的心理療法家の正規訓練プログラムもあります。現在は正規訓練生を募集していませんが、次回募集は、2018年末を予定しています。

LinkIcon正規訓練生について

一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会は、2010年4月に発足した日本精神分析的自己心理学研究グループを前身として、2013年2月に設立された組織です。国際自己心理学会(International Association for Psychoanalytic Self Psychology)の連携グループとして3年間活動を続けてきた実績をもとに、自己心理学やそれに関連する現代の精神分析理論に関心を抱く精神分析的心理療法家や心理療法の専門家のために、相互互助の研究会や精神分析的心理療法家の養成、公開セミナーなどを行っています。米国ニューヨークに本部を持つTRISP自己心理学研究所(Training and Research in Intersubjective Self Psychology)やIPSS主観性研究所(Institute for the Psychoanalytic Study of Subjectivity)の教員とも連携し、海外の状況をいち早く取り入れながら、最新の知見をもとに精神分析臨床や理論を発展させています。ニューヨークで行う集中講座(通訳つき)や、公開セミナー、会員限定の学習機会、訓練教育を多く行っています。