(よしざわ・しんいち)
青山学院大学大学院卒業後、主にファミリーメンタルクリニックまつたにで子どもと大人の臨床に携わる。
臨床心理士、公認心理師、子どもの精神分析的心理療法士(サポチル)。
日本心理臨床学会代議員、日本臨床心理士会児童福祉・子育て支援委員。
日本精神分析学会奨励賞受賞(2017)、日本心理臨床学会奨励賞受賞(2022)。
共編著に『子どもの精神分析的セラピストになること―実践と訓練をめぐる情動経験の物語』(金剛出版)、『こころに寄り添うということ―子どもと家族の成長を支える心理臨床』(金剛出版)、共訳書にアルヴァレズ『子どものこころの生きた理解に向けて―発達障害・被虐待児との心理療法の3つのレベル 』(金剛出版)、ハーグリーブス・ヴァーケヴカー編『心的変化を求めて: ベティ・ジョセフ精神分析ワークショップの軌跡』(創元社)などがある。

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ポスト・クライン派入門(子ども編)

[講師] 吉沢伸一 (ファミリーメンタルクリニックまつたに)

 
[概要] 子どものポストクライン派の展開は、ビオンの貢献を基盤に、ビック、メルツァー、タスティン、そして今日的にはアルヴァレズの臨床的思索が重要である。それは、自閉症や被虐待経験をもつ子どもの心をいかに理解し、成長促進的な関りが可能となるのかをめぐる臨床的探求の軌跡である。昨今、自閉症スぺクトラムと診断され得るが、アタッチメントの問題や、剥奪的な環境で育った影響などが複雑に絡み合うケースが増加しているように見える。彼らの探求の軌跡は、心理療法の中で個々のケースへの理解と関わりを検討する上で、有用な視点を提供してくれるだろう。
 
[公開日] 2022/7/31
[時間] 63分
[vimeo VOD内の動画番号] 34

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ポ゚スト・クライン派入門(子ども編)

子どものポストクライン派の展開は、ビオンの貢献を基盤に、ビック、メルツァー、タスティン、そして今日的にはアルヴァレズの臨床的思索が重要である。それは、自閉症や被虐待経験をもつ子どもの心をいかに理解し、成長促進的な関りが可能となるのかをめぐる臨床的探求の軌跡である。昨今、自閉症スぺクトラムと診断され得るが、アタッチメントの問題や、剥奪的な環境で育った影響などが複雑に絡み合うケースが増加しているように見える。彼らの探求の軌跡は、心理療法の中で個々のケースへの理解と関わりを検討する上で、有用な視点を提供してくれるだろう。

ポスト・クライン派入門(成人編)

成人のポストクライン派の展開について、クラインのアイディアを飛躍的に発展させたビオンの貢献を基盤に、第二世代のローゼンフェルド、シーガル、ジョセフ、第三世代のスタイナー、ブリトンといった分析家の臨床的探求を取り上げる。クライン理論の中核にある「妄想分裂ポジション」と「抑うつポジション」、「投影同一化」、「ナルシシズム」というアイディアが、その後の探求によりいかに発展していったのかを、パーソナリティの発達や治療関係の理解、および治療技法論に焦点化し概観していく。