アナリストの企画編集担当者たちによるオススメ動画のコメント、お知らせ、コラムなど。
アナリストをより楽しんでいただくためのお役立ち情報も。

 
みなさま、あっという間に年の瀬ですね。社会的にも色々大きな出来事があった2022年。
皆様の2022年はどのような1年でしたでしょうか?
今月号のアナリスト通信では、2022年の活動を振り返る意味での1月&8月に行われた座談会レポと、2023年にかけてリリース予定の動画講座(これ以外にも新しい企画や動画講座が増えていく予定です) を一部ご紹介いたします。スタッフ一同、試行錯誤の日々ですが、これからも楽しく深く学べる内容の講義をお届けできるよう尽力して参りたいと思います。(最後に2023年の蔵出し情報があります!)
 
<目次>
① “聴く”無料コンテンツ「臨床の耳」、『水割りバーボン系知的ライトトーク 御幸通6丁目』vol,1がいよいよ近日リリース!
②2022.月開催!アナリスト座談会vol.1「学びの川柳大会」大賞作品のご紹介!&スタッフレポ
③2022.8月催!「精神分析的心理療法のはじめかた」大質問大会!ご感想レポ
④2023年リリース予定動画の一部をご紹介! 
 
 

“聴く”無料コンテンツ「臨床の耳」、第2弾できました!

 
先月から新しく始まったアナリストの無料コンテンツ「臨床の耳」は、ラジオのように、お好きなときにBGM代わりに聞いていただける音声コンテンツです。今月は、気軽なトーンで真剣に問題を語り合う対話コンテンツ「水割りバーボン系トークバラエティ“御幸通6丁目”が近日リリース!
 
☆水割りバーボン系知的ライトトーク「御幸通6丁目」
1回目のゲストは山崎孝明氏(マスター:富樫公一)!
「最近、本読みましたか?」
「最近、書いてますか?」
臨床家たちが集うバー「御幸通6丁目」は、面接室を出た臨床家たちが1日の終わりにちょっと立ち寄るための場所。そこでは、臨床家が普段気になっている様々なテーマについて、静かで、熱い議論が交わされています。1日の間には、いろいろ考えさせられることがありました。臨床家たちは、リラックスして頭を緩めながら、気の合った同僚とともに語り合う中で、自分の考えをまとめようとしているかもしれません。あるいは、そこから新たな考えが生まれるかもしれません。ちょっと覗いてみてください。あなたに関心のある対話がそこで交わされていたら、ぜひ「一緒に一杯いかがですか?」
 
→心理臨床家が考える様々なトピックについて、より多くの方に気軽に触れていただけるよう、コンテンツは随時無料配信し、リリースから3月経過後は有料コンテンツとしてアナリスト本体に収録される予定です(アーカイブとしてご利用ください)。皆様の知的好奇心やご関心に触れる、“短いけれど深い”様々なテーマについて発信していく予定です。臨床の耳はこちらから

いまさらレポート①:<アナリスト新春座談会&ビンゴ大会>

 
いやほんとに、もうはるか昔のような気分になってしまっているのですが、2022年1月に開催された新春アナリスト座談会を開催いたしました。こちらは、「JFPSPアネックス:絶対に小難しいことを言ってはいけないラジオ的時間」とのコラボレーション企画で、まったく学術的ではないパーソナルなトークに、慣れないビンゴ大会、どう展開するのか全く予測のつかないざっくばらんすぎる企画でしたが、ご参加いただいた皆様からたくさんのご投稿やコメントを頂き、あっという間の楽しい2時間となりました!普段はなかなかお会いする事ができないアナリスト視聴者の皆様と、オンラインで繋がってビンゴに興じたりお話することができ、とても嬉しかったです。週末の夜の貴重なお時間にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
 
1回「学びのお悩み川柳大会」では、皆様からの秀逸すぎる&共感しすぎてしまう「学びのお悩み川柳」のご投稿に、スタッフ一同抱腹絶倒でした。以下、学びの川柳「大賞」に輝かれました、お2人の素敵な川柳をご紹介します。
 
【大賞作品①】
 
「入門書、いったいどこが、入門書」
(ペンネーム:へたれさん)
 
コメント:いや~、めっちゃわかります!「入門書」と書かれた書物がさっぱり分からないとき、私はいったい何を読めばいいんだ…と泣きそうになった経験は1度や2度ではありません。
ちなみに、この「入門」という言葉をめぐっては、「精神分析が生まれるところ」(富樫公一著)の第一章「間主観性理論と倫理-入門編」(p.3―5)をご一読いただけると、「入門書、いったいなにが 、入門書」という問いに出会えるかもしれません。
 
【大賞作品②】
 
「研修と 書いて “オシカツ(推し活)” ルビをふる」
(ペンネーム:かすてらさん)
 
コメント:「推し(関心のある)の講師の研修をみつけると、脊髄反射的に申し込んでしまう」という、かすてらさんのお悩み()を川柳にして下さいました。様々な研修がオンライン化になり、筆者(スタッフ)もついうっかり、興味のあるセミナーを(後先考えず)脊髄反射的に申し込んでしまう症候群(そして週末がつぶれてしまう問題)に陥いりがちです。それだけ、学ぶ意欲と好奇心に満ち溢れている!ということで、いいですよね?かすてらさんのユーモアセンスに笑いと元気を頂きました!
 
スタッフ作:
「家事育児 スキマ時間に アナリスト」
(ペンネーム:アナリストスタッフ)
 
コロナによる多様な学びオンライン化で、子育てに介護に真っ最中のアナリストスタッフは、どれほどの恩恵を受けたか分かりません。これからも、対面の良さ、オンラインの良さを相互に活かしながら、支援や学びの幅が広がっていくことを願いつつ、アナリストでも様々な企画をお届けしていきたいと思います!
 
その他、紹介しきれないほどの秀逸すぎる川柳のご投稿をありがとうございました。(またいつか2回目も開催したいです)

<アナリスト視聴者限定!交流勉強企画 「ちょっと教えて、精神分析的心理療法のはじめかた」>

 
2022年8月に、アナリストご視聴者の皆様との交流勉強企画として、「ちょっと教えて、“精神分析的心理療法のはじめかた”」を開催いたしました。これは、アナリスト動画シリーズ「精神分析的心理療法のはじめ方」に関する視聴者様からの疑問質問に(シリーズ担当講師の)富樫公一がライブでお答えしていくといった無料の勉強会企画でした。多くのご質問をお寄せいただき、有難うございました。こちらの座談会によせて、素敵なご感想をご寄稿頂きました。許可を得て掲載させて頂きます。
 
【アナリスト座談会に寄せて】
アナリストのサービスが開始され早一年、こんなに画期的な学習方法が心理業界に今まであっただろうか。無駄に時間がかかるだけで如何に仕事に向けて意識を切り替えるか苦労していた通勤の時間が、今では毎日「今日はどの動画にしようかな」とその時の気分や、その日に予約の入っているケースのテーマを思い浮かべながら、選んでいる自分がいる。理想はじっくり画面を見ながら集中して「見て聴いて学ぶ」だと思うが、聴きながらだけでも十分に、かつ繰り返し聴くことで理解は深まる。育児中でなかなか専門書を読む時間をまとまって取れない私にとってアナリストは、知識を深めてくれることはもちろん、勉強意欲を非常に刺激してくれるツールになっている。

そんなアナリストと共にある生活もずいぶん慣れ親しんだ折り、第二回の座談会の通知。第一回目は参加しようと思いながらも予定が合わず、後日配信された様子を聴きながら、予定を変更してでも参加すれば良かったと後悔したものだった。富樫先生が「わかりやすくは無理ですね、これ」と冗談交じりに仰られながらも、とてもわかりやすく丁寧にご説明され、MCの中西桃子先生がさりげなくポイントをまとめる。第二回目があれば次こそは、と考えていた。二回目のテーマはより広く、精神分析的心理療法についてだった。精神分析や精神分析的心理療法を学んでいく過程では、個人的には非常に疑問点が多く、誰かに「これって実際にはどうなの?」と聴きたくなることがとても多い。しかし実際にはそんなことを聴くことは、相手も場もなかなか得られないというのが私の環境で、座談会はそんな私のような初学者にはうってつけの機会であった。
和やかな雰囲気で進んでいきつつも、とても面白く勉強になる。「軽く聴き流しながらでも~」と謳われたように、家事の片手間で聴けてしまうが、思わず手を止めながら聴き入る自分がいた。しかし、自分の周りに洗濯物が散らかっている以上カメラをONにはできない。MCの中西桃子先生が「黒い画面の向こうで皆様何を思いながら過ごされていらっしゃるのか」と仰られてドキッとしながらも、すみませんと思いながらそのまま聴いていく。総じて運営サイドの狙いとしては、座談会と銘打っている以上は交流をメインにお考えのようであったが、個人的にはああいった場ですら発言するのは勇気がいる。その背景には「こんなこと言って場違いだとか無益なことと思われたらどうしよう」という感情が多い。基本的にそんなこと思われないとわかってはいるのだが、無意識に考えてしまう自分がいる。そんなことを言っていては本末転倒だとわかっているのだが、怖いものは怖いのだ。絶対傷つきたくない。そんな自分の抱えている心の闇と格闘しながらも、この座談会には自分にとって大きな意味合いがあった。

まずは純粋に学ぶ機会としての場である。今回も富樫先生はわかりやすく丁寧にご説明くださった。多くは基本的な知識や概念について、実際の臨床場面を想定しながらお話ししてくださるので、とてもイメージしやすかったが、聴いていくとそういった技法や知識云々よりも、まず何よりも大切なのは「プロの臨床家としてどう患者さんやClに向き合うか」ということに尽きるものだと感じた。考え続けること、関わり続けることの重要性について繰り返しお話しされる内容から、技法や知識について学んでいくことももちろん大切ではあるが、その前に人として、臨床家としてどのように目の前の患者さんやClと会っていくかについて、改めて考える機会となった。富樫先生のお言葉に、多くの参加者の方々が(良い意味で)グサッと刺さった時間であったと思う。

ただ、毎日のように反省会をする必要のある私には、時に考え続けることや関わり続けることに苦しくなる瞬間が多く訪れる。そんな時少しでもその苦しみから逃れようと、技法や知識に飛びつこうとする自分がいるが、そういう逃避ではなく、「エンパワメントしてくれる場」としての機能が座談会にはある。上述の通り、私は発言することにすらかなり不安感を覚える人間であるため、こっそり聴いているだけではあるのだが、発言や交流の促しの頻度が多く、積極的な場への参加のきっかけが其処彼処に散りばめられているのである。「こんなに誘ってくれるなら少し発言してみようかな」と私ですら思う程だ。座談会とは別にJFPSPにはラジオ的企画があり、緩さの極みがラジオだとすると、座談会は小難しくならないような配慮がありつつも知識を深められる時間であり、適度な真面目さと緩さを兼ね備えていると言える。何を隠そう、この緩さの中にJFPSPならではのかなり高度に設定された空間の力がある(と個人的に勝手に思っている)。それはアフタートークに参加しないとなかなか見えにくいものであるのだが、図々しくも毎回のように私はちゃっかり参加させていただき、運営の皆様の並々ならぬ努力と苦労を目にしてきた。こんなにホスピタリティの溢れた団体はそうないだろう。「何でいるの?」と誰も私に一度も言ったことがないのだ。私も「あれ?これ残っていたらダメなんじゃないか?」と思っているのだが、誰も何も言わないどころか普通に「今日どうでしたか?」と感想を尋ねられ、そして結果的になぜか今この感想文を書くことになっている。おかしい、こんなはずではなかった。

ここまで書いておきながら、これが誰かの目に触れると思うと緊張して変な汗が出てくる。そもそも無名の一心理士にこんなことを頼むだろうか?やっぱり断っておけば良かったと思う反面で、この話をあまり躊躇うことなく引き受けた自分を振り返ると、やはり座談会やラジオがもたらすエンパワメントの効果を実感せざるを得ない。こんな私が一歩を踏み出してみようと思わせてくれる力があることを、少しでも多くの人に知ってもらえたらという想いと、アナリスト、座談会、ラジオなどの企画運営の皆様を始め、JFPSPへの日頃の感謝をこの機会にお伝えしようと思い、長々と書かせていただきました。これからも楽しく学ばせていただけたらと思います。ありがとうございました。
粂田航平 様(医療法人研精会 豊田西病院)
 
スタッフ:こちらこそご参加&素敵なご感想をありがとうございました。「動画配信サービス」だけに、なかなか普段は皆様と対話や歓談をする機会が持てないことにもどかしさを感じることも多いですが、座談会や交流企画を通して皆様と繋がれることや、こうしてご感想を頂けることは、私たちスタッフにとっても大きな支えになっています。
忙しい週末の夜のお時間にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。また洗濯物をたたみながら、夕食や晩酌をしながら、お気軽にご参加頂ければ幸いです。次回もお会いできますことを楽しみにしております☆

 2023年リリース予定動画の一部をご紹介!

 
・「こころの探究者たち」vol.8 森さちこ氏 
・「NAPIシンポジウム“論文発表への道のり”」
・「NAPIセミナー“Roer Frie博士の論文講座”」
・「精神分析的心理療法のはじめかた~記録について~」馬場天信氏
・「精神分析的心理療法のはじめかた~SVについて~」馬場天信氏
・「心理検査の所見の書き方と(精神分析)臨床への応用」吉村聡氏 
・「ユング心理学入門」広瀬隆氏
・「マイケル・バリントの精神分析」筒井亮太氏
・「フレッド・ブッシュの精神分析」鳥越淳一氏 
・「メンタライゼーション入門」池田暁史氏
・「フロイトを読む」藤井あゆみ氏 
・「独立学派の歴史と概観」奥寺崇氏
・「精神薬理」「児童思春期精神医学」岡琢哉氏
・「コフートの生涯」「倫理的転回(後編)」富樫公一氏 
・「終わりなき分析と」藤山直樹氏 
などなど!!無料コンテンツや座談会なども続々企画していきます☆
 
蔵出し情報!
2023年2月中旬に、あざみの心理オフィスによるあざみのカフェとアナリストとラジオアネックスのコラボ企画があるかも?!近日情報公開予定?!どうかお楽しみに!
 
その他、アナリストに関するご意見・ご感想・お問合せにつきましては、以下のフォームよりお気軽にお問合せ下さいませ。
 
本年もアナリストをご愛顧頂き、どうもありがとうございました。
2023年も皆様にとって素晴らしい一年となりますよう!!素敵な年末年始をお過ごしくださいませ☆

みなさま、大変ご無沙汰しております。
朝夕が冷え込む季節になってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか?
当初は月1配信を予定していたアナリスト通信も、なんと第3号にして11ヶ月も空いてしまうというズボラっぷり…。嗚呼、たかが通信、されど通信。誰に急かされるでも求められるでもないことを言い訳に、なかなか筆がすすまないスタッフなのでありました。
しかしながらこの11ヶ月の間に、およそ20本の新しい動画のリリースと2(1月&8)のアナリスト座談会、公式ホームページのリニューアルに加え、水面下では新しいコンテンツの準備にもとりかかっておりました。そして満を持してこの秋、より多くの方々に、より気軽にアナリストにご関心を持っていただけるよう、 “観て学ぶ”に加え、“読んで学ぶ”、“聞いて学ぶ”ための「無料コンテンツ」の新企画がいくつかスタートいたしました!
今号は、無料コンテンツ、をはじめとした様々な情報をお届けしたいと思います。
どうか最後までお付き合いくださいませ☆
 
<目次>
①アナリスト新企画!誰でも気軽に聴ける!“聴く”無料コンテンツ「臨床の耳」がスタート!
②NAPI(精神分析的間主観性研究グループ)のジャーナルクラブと提携しました!
③「アナリストでの学び方ガイド~精神分析ってなに?」を公開中!
④視聴者さまからのお問合せ事項:「新しいジングル、鋭意制作中!」 
 
 

アナリスト新企画!誰でも気軽に聴ける!“聴く”無料コンテンツ「臨床の耳」がスタート!

 
今回から新しく始まったアナリストの無料コンテンツ「臨床の耳」は、ラジオのように、お好きなときにBGM代わりに聞いていただける音声コンテンツです。まずは以下の2つの企画がスタートいたします!
 
1つ目は、一人一人が独自の考えを短い語りでお伝えするメッセージコンテンツ「臨床家の独り言」2つ目は、気軽なトーンで真剣に問題を語り合う対話コンテンツ「水割りバーボン系トークバラエティ“御幸通6丁目”(coming soon)です。
 
心理臨床家が考える様々なトピックについて、より多くの方に気軽に触れていただけるよう、コンテンツは随時無料配信し、リリースから3月経過後は有料コンテンツとしてアナリスト本体に収録される予定です(アーカイブとしてご利用ください)。
皆様の知的好奇心やご関心に触れる、“短いけれど深い”様々なテーマについて発信していく予定です。
臨床の耳
 
【企画その1】:「臨床家の独り言」
臨床の最前線にいる臨床家たちによる、510分のモノローグです(音声のみのコンテンツですので、画面は動きません)。臨床家の個性が動画講義よりも感じ取れるかもしれません。真剣な問いかけから、普段感じていること、映画や書籍の感想から、日常生活の愚痴や疑問など、臨床家の個性に合わせて語られます。話者の語りから、皆さんの語りが生まれるかもしれません。皆様のご意見・ご感想・独り言も是非お寄せ下さい(皆様からの語りを、今後のコンテンツ作りの参考にさせて頂ければと思っております。また、掲載許可を頂いたご投稿については、今後アナリストのホームページや通信などにて紹介させて頂くことがあるかもしれません)
[ご感想フォーム(私の語り・独り言)]
 
【企画その2】:「水割りバーボン系知的ライトトーク御幸通6丁目」(coming soon..)
 
臨床家たちが集うバー「御幸通6丁目」は、面接室を出た臨床家たちが1日の終わりにちょっと立ち寄るための場所。そこでは、臨床家が普段気になっている様々なテーマについて、静かで、熱い議論が交わされています。1日の間には、いろいろ考えさせられることがありました。臨床家たちは、リラックスして頭を緩めながら、気の合った同僚とともに語り合う中で、自分の考えをまとめようとしているかもしれません。あるいは、そこから新たな考えが生まれるかもしれません。ちょっと覗いてみてください。あなたに関心のある対話がそこで交わされていたら、ぜひ「一緒に一杯いかがですか?」

NAPI(精神分析的間主観性研究グループ)のジャーナルクラブと提携しました!

☞“読む”無料コンテンツ「NAPIジャーナルクラブ」がアナリストHPに加わりました☆
NAPI主催の会員限定シンポジウムやセミナーの一部を、アナリストでもご視聴頂けるようになりました!
 
NAPI(精神分析的間主観性研究グループ)は,自己心理学や間主観性理論を中心とした現代精神分析理論に関心を抱く,精神分析療法/精神分析的心理療法の専門家によって設立されたグループです。また、「ジャーナルクラブ」とは、欧米の学術界では積極的に取り入れられているもで、最近世に出た論文の中から会の趣旨にあったものを選び、その内容をレビューして他のメンバーに紹介するものです。一人でたくさんの論文を読むのは負担になるので、個人が行っているレビューを共有することで、論文自体を読んでいない人もその基本的な考え、意味、歴史的位置などを知ることができます。単なるまとめではなく、読み手がそれを咀嚼し、自分の意見を織り交ぜながらポイントを紹介するところに意味があります。この度、NAPIとアナリストで業務提携を結び、より幅広い方々に気軽に国内外の文献や論文に触れていただけるよう、アナリストHPにおけるジャーナルクラブのブログを公開、およびNAPI主催のセミナーのオンデマンド配信などを行っています。
NAPIジャーナルクラブブログ
NAPI主催セミナー「当世スーパービジョン事情~バイザーの言い分、バイジーの言い分~」前編と後編がアナリストでご視聴頂けます
【概要】精神分析的な臨床を学んでいく上で、非常に大きな比重を占めるスーパービジョンについてとりあげています。3名のシンポジストが、それぞれバイザーの立場、バイジーの立場、さらには海外で訓練を受けた立場から、スーパービジョンについて語ります。
NAPIの入会にご関心のある方は、NAPIホームページをご参照ください

「アナリストでの学び方ガイド~精神分析ってなに?」を公開中!

精神分析に関心はあるけど何から学んでよいか分からない、アナリスト登録したのはいいけど色々動画がありすぎて、何からどういう順序で学べば理解しやすいのだろう…?…そんな疑問に少しでもお答えできるよう、精神分析の簡単な概要と、アナリストの講義動画を紹介する動画を公開いたしました(どなたでもご覧いただけます)。精神分析家になることや、精神分析(的心理療法)を行うことには、相応の(かなりの)訓練や研鑽が必要になりますが、リベラルアーツとして精神分析を学ぶこと、精神分析という学問に触れること自体は誰にでも開かれています。学び方ガイドを参考にしつつ、ぜひ、ご関心のあるタイトルからご視聴ください。関心はあるけど登録はまだ迷う…という方には、無料コンテンツ「臨床の耳」や、「映画で学ぶ精神分析」のサンプルバージョンをご視聴いただくか、気になる講義動画の単発24時間レンタル(6㌦)をご利用ください。

視聴者さまからのお問合せ事項:「新しいジングル、鋭意制作中!」<冒頭の効果音について>

 
アナリスト講義動画冒頭の効果音について、視聴者の方よりご意見を頂き、音響調整による僅かな改善を致しました。現在、更に柔らかく聴きやすい音のジングルに変更すべく、製作を依頼中です。ちなみに、冒頭効果音は、その音をベースに本編動画のボリューム調整をして頂いたり、学びへの切替を促すといった意味合いがあります。音の感受性には個人差がありますので、もし現在の音にも耳の不快感等を感じられる方がいらっしゃいましたら、今しばらくの間、冒頭3秒を消音・スキップする・イヤホンを外すなどのご対策とご協力をお願いできますと幸いです。
 
その他、アナリストに関するご意見・ご感想・お問合せにつきましては、以下のフォームよりお気軽にお問合せ下さいませ。
 
問い合わせフォームはこちら

 
それでは、皆様もどうぞ御身体にお気をつけてお過ごし下さいますよう!
また交流企画等でお会いできますことを楽しみにいたしております。

チラホラ雪の舞う冬らしい季節がやって参りました。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
先日はたくさんの方々にアンケートにご協力頂き有難うございました。クスっと笑えるアナリスト公式スタンプ、ぜひたくさん使ってみて下さい!(“針金母さんスタンプ”をどんなタイミングで使おうかと思案中です)。
さて、2021年もたくさんの出来事がありました。個人的なエピソードから社会的・世界的な出来事まで、私たち心理職の在り方やこれからを深く考える機会も多かったのではないでしょうか。対人援助職として、私たちができることを、地道に続けていきたいと願う年の瀬です。
今月のピックアップ動画をお届けいたします。
 
<目次>
今月のピックアップ動画
① 心理療法家が知っておくべき自殺予防の基礎
② アタッチメントと精神分析臨床
③ コフートの自己心理学と土居の甘え理論
そのほか

今月のピックアップ動画①
「心理療法家が知っておくべき自殺予防の基礎」(衛藤暢明先生)

 

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自殺予防の最前線で活躍し続けておられる衛藤暢明先生が、「自殺学」の理論から臨床実践まで幅広く解説して下さっています。危機介入・救急対応~社会復帰までの長期的な視点を持った支援の在り方、自殺予防に関わる人材の育成や連携・協働のための体制作り、また現場に立ち向かう臨床家を支えるものとしての精神分析(主にビオン)の考えなどについて、大変分かりやすくお話頂いております。私たちの日々の実践に役立てるよう、繰り返し視聴したい貴重な内容となっております。
 
北九州市いのちとこころの情報サイト「若年者の自殺未遂について」
衛藤先生ご略歴等

今月のピックアップ動画②
「アタッチメントと精神分析臨床」(工藤晋平先生)

 

vimeoサイトで視聴する→

 
「愛着/アタッチメント」という言葉があちらこちらで使われるようになり、心理臨床の現場においても広く重要視されています。一方で、ポピュラーに使用されることによる言葉や概念の誤解・誤用なども少なくないのではないでしょうか。工藤先生のご講義では、まず精神分析の理論的展開において、フロイトの「快-不快」原則に基づく願望充足モデルから、ボウルビィの「恐れ―安心」原則に基づく新しいモデルが展開してきた流れ、またアタッチメント理論に基づいた具体的なケースの見立てや理解などについて丁寧に解説頂いております。工藤先生のご著書もあわせて読みたい、対人援助職必見の講義です。
 

担当者の推しコメント

患者/Clの苦しみを、アタッチメントの観点から理解して介入する意義をわかりやすく解説して下さっています!

工藤先生のご著書

「支援のための臨床的アタッチメント論:"安心感のケア"に向けて」

「アタッチメントに基づく評価と支援」

講義の中で紹介されていた書籍

ボウルビィ「母子関係入門」

ボウルビィ「母と子のアタッチメント心の安全基地」

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今月のピックアップ動画③
「コフートの自己心理学と土居の甘え理論」(安村直己先生)

 

vimeoサイトで視聴する→

 
“土居の甘え理論に、コフートの自己心理学を重ねあわせ参照すると、コフートの治療理論がどのように理解できるか(本講義より)”という点について、とてもコンパクトに分かりやすくご講義頂いております。「甘え」という日本語特有の概念を精神分析の枠組みから理解する上で、土居がコフートの「自己対象」を「甘え」と関連付けて論じていることに注目し、それぞれの概念について解説して下さっています。
余談ですが、先にご紹介した工藤晋平先生の「支援のための臨床的アタッチメント論」の第12章(p261-p280)においても「甘えとアタッチメント」というテーマで、土居の甘え理論とアタッチメント論の異同について論考されています。あわせて読まれることで、「甘え」「自己心理学」「アタッチメント論」のそれぞれの違いと共通点についてより学習が深まる事と思います。
 

安村先生のご著書

「共感と自己愛の心理臨床:コフート理論から現代自己心理学まで」

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その他のお知らせ

Upcoming Movies

☆12月の新着リリース予定動画は以下のタイトルです。

 福本修先生「クライン派の歴史と概観」

 富樫公一先生「コフートの生涯」

☆年末年始のお休み中に、また帰省の移動のお供に、ぜひご視聴下さい(先生方のご事情により、配信が遅れる場合もございます。ご容赦ください)。

☆1月のリリース予定動画は以下のタイトルです。

 白波瀬丈一郎先生「組織×精神分析」

 川谷大治先生「ウィニコットの精神分析」

 and more…

☆こころの探究者たちvol.3のゲストは、鈴木智美先生を予定しております。どうぞお楽しみに!

☆2022年度(前半)の予定動画に、鵜飼奈津子先生の「児童の精神分析的心理療法」が加わりました!その他にも…

「米国自我心理学の歴史と概観」(妙木浩之先生)

「ビオンを読む」(清野百合先生)

「クラインを読む」仙道由香先生

「サリヴァンの対人関係論」(鈴木健一先生)

「独立学派の精神分析」(奥寺崇先生)

などなど、魅力的な講義をお届けする予定です。詳しくは公式HPをご覧ください。

アンケート

☆アンケート〆切りは、1月末です。ぜひともこの機会にアナリストオリジナルスタンプをGETしてみて下さい!(どの分析家がモチーフになっているかお分かりになりましたでしょうか?ちなみにスタッフのお気に入りは“オルゴンたりてる?”です!)

アンケートへ

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アナリストにご登録頂いている皆様、またアナリストにご関心を寄せて頂いている皆様、秋風が心 地よい季節になりました。今日から全国的に冷え込むようですが、どうか体調管理にはお気をつけ てお過ごし下さいませ。
さて、今回のアナリスト通信は盛り沢山です!! 新企画も続々と発表いたしますので、ぜひ最後までお目通し頂ければ幸いです。
 
<目次>
 (1)視聴者の声から生まれた「アナリスト」新企画のお知らせ!
   ① いまさら聞けない精神分析の概念〜これってなんですか?〜
   ② 様々な臨床フィールドと精神分析
   ③ 知っておきたい臨床知識
 (2)2021 年度配信予定動画の追加コンテンツ
 (3)その他のお知らせ

(1)「より実践的な講座を」「相互交流的な学びを」etc.といったアナリスト視聴者の方々の貴重なご意見から生まれた「新企画」を3つご紹介します! 

① 「いまさら聞けない精神分析の概念〜これってなんですか?〜 」配信決定!

 

これは、基本的な精神分析の概念について「動画講座を観たけれど今ひとつ理解できない」、 「この部分についてより詳しく質問してみたい...」etc.といった、視聴者の方々からの疑問・質問に講師がお答えするコーナーです。

初回は、富樫公一講師(&ゲストも予定)による「ちょっと教えて、自己心理学!」です。

アナリストの自己心理学講座シリーズに関する視聴者からのご質問(ex.自己対象についてもっと 詳しく教えてほしい etc.)に、講師ができる限りわかりやすくお答えし、後日アナリストに Q&A の動画をアップ致します!(全てのご質問にお答えできない可能性があります)

ご質問・ご意見の募集期間は、本日〜10/31(日)です。

リンクからどうぞ→Googleフォームへ(ちょっと教えて用)

この企画が好評でしたら、今後もシリーズ化していきたいと思います。 皆さま、どうぞこの機会にドシドシご質問やご感想をお送りください! お待ち致しております。

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② 「さまざまな臨床フィールドと精神分析」シリーズ配信決定!

 

これは、様々な臨床現場において精神分析の理論や知識がどのように役立つのか、役立てているのか、その現場で先駆的に取り組んでおられる先生方による、より実践的な内容の講座シリーズです。 医療、産業、教育、福祉などなど、初任者からベテランまで、日々の臨床実践に役立つ内容が盛り沢山の企画になっています。配信予定動画は以下の通りです。

<2021年度配信予定>

「心理療法家が知っておくべき自殺予防の知識」(衛藤暢明先生)

「組織×精神分析、その解法を考える」(白波瀬丈一郎先生)

<2022年度配信予定>

「教育相談と精神分析」(平野直己先生)

and more...

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③ 新シリーズ「知っておきたい臨床知識」配信決定!

 日々の心理臨床の現場で知っておくべき多様で実践的な知識、および心理臨床家として身近で大切なテーマなどを詰め込んだ新カテゴリです。

2021年度10月16日リリース!

「認知症への予防的アプローチ〜地域での認知症予防が大切なわけ〜」(鳥取大学・竹田伸也先生)

動画概要

認知症予防を地域で実践する必要性について、体系的に解説。高齢者人口が増加する局面で、様々な領域で働く臨床家に求められる認知症予防の予備知識についてわかりやすく伝える。最後に「弱者と は誰か」という論点から、相互扶助についても話を広げる。

その他、続々新しい講座や企画を予定しております!!

「こういった現場の内容もほしい」といったご意見もお待ちしております。

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(2) 2021年度配信予定動画の追加コンテンツが決まりました!

☆インタビューシリーズ「こころの探究者たち」vol.2のゲストは、慶應義塾大学環境情報学部教授で精神科医の岡田暁宜先生です。どうぞお楽しみに。

岡野憲一郎先生のインタビューもまもなく配信予定です。

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(3) その他のお知らせ

☆各動画へのレビューやご意見を絶賛募集しております!

以下のフォームより、レビューを投稿したい動画を選択し、ご感想などをご記入ください。

Googleフォームへ(動画レビュー投稿用)

ペンネームを書いて下さった方のレビューは、アナリスト通信やホームページ上に掲載させて頂く場合がございます(掲載不可の方は、匿名でお送り頂ければ幸いです)。

ぜひ皆様の生のお声をお聞かせ下さい。

アナリスト公式Twitter

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☆アナリストはこれからも、視聴者の先生方と共に創り上げながら、皆様の臨床や学びに役立つコンテンツを企画していきたいと思っております。

今後は、視聴者の皆様と直接意見交流のできるアナリスト座談会なども企画していく予定です。

その他「アナリスト」全般に関するご意見、ご感想、お問合せは、下記フォームよりお寄せください。

Googleフォームへ(ご意見/お問合せ用)

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今月のピックアップ動画①
「ジェシカ・ベンジャミンの精神分析」(北村婦美先生)

 

vimeoサイトで視聴する→

 

動画担当者のコメント

この世界的なコロナ感染拡大状況において、私たち臨床家はどのように他者を理解し、どのように他者とつながることが求められているのか?

ジェシカ・ベンジャミンの名著「他者の影」の翻訳者が、ベンジャミンの思想の紹介を通してそのヒントを与えてくれます。

関係精神分析の代表的論客の1人であるジェシカ・ベンジャミンの思想や代表的概念について、初めて触れる方にもわかりやすいように、図解も交えて解説されています。

講師のやわらかい語りに耳を傾けた途端、あっという間に講義内容に引き込まれ,時が経つのを忘れてしまいました。

関連のオススメ書籍

「他者の影――ジェンダーの戦争はなぜ終わらないのか」
ジェシカ・ベンジャミン著、北村婦美訳 みすず書房

関連のセミナー

2021年度第2回JFPSP公開セミナー「精神分析とフェミニズム・ジェンダー」 と合わせて聞いていただくと、更に理解が深まると思います!

詳細は↓

http://jfpsp.net/OpenSeminar2021.html

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今月のピックアップ動画②
「ルイス・アロンの精神分析」(横井公一先生)

vimeoサイトで視聴する→
動画担当者のコメント

ルイス・アロン著「こころの出会い」監訳者の横井公一先生による、アロンの貢献と概念を分かりやすく解説して頂いた講義動画です。

コロナ禍を生きる今、こころとこころの直接的で純粋な出会いを基盤におくアロンの関係精神分析の考えは、臨床家にとっては勿論、現代社会を生きる私たちにとっても大切な視座を与えてくれるのではないでしょうか。

講義の最後に横井先生の言葉で語られる「精神分析(と)は…」のくだりが、胸に深く響きました。
ぜひ繰り返しご視聴頂きたい講座です!

関連のオススメ書籍

「こころの出会い: 精神分析家としての専門的技能を習得する」
ルイス・アロン著、横井公一監訳 金剛出版

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新企画「こころの探究者たち」vol.1〜 まもなく配信予定

 
新企画インタビュー・シリーズ「こころの探究者たち」では、毎回、精神分析や関連分野で活躍する著名人をお迎えし、研究や臨床についてのお話をお伺いします。
配信は不定期ですが、様々なゲストをお迎えしてシリーズでお届けしたいと思います!
記念すべき第1回目のゲストは、岡野憲一郎先生です。
9/26にインタビューを撮り終えたばかりのホヤホヤです。編集が完了次第、近日中にアナリストにて配信予定です。
どうぞお楽しみに!

担当インタビュワーのコメント

岡野先生が内に秘めておられる臨床や研究への熱い思いや,人間を見つめる深いまなざしに触れさせていただき,改めて臨床の意義を胸に刻むことができました!

岡野憲一郎先生のご略歴

東京大学医学部卒業後,東大精神科及びパリのネッケル病院での研修後,1987年に渡米。渡米後,メニンガー・クリニックでのレジデントを経て,ショウニー郡精神衛生センター医長を務め,2004年に帰国。帰国後は、国際医療福祉大学教授を経て、現在は京都大学大学院教育学研究科臨床心理実践学講座教授。専門はトラウマや解離性障害の治療や研究。『揺らぎと心のデフォルトモード』や『快の錬金術』など著書多数。

関連のオススメ書籍

「精神分析過程における儀式と自発性―弁証法的-構成主義の観点」アーウィン・Z・ホフマン著、岡野憲一郎・小林陵訳

オススメ書籍の関連動画

小林陵先生の「アーウィン・ホフマンの精神分析」もあわせてご覧ください!

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