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The Psychoanalytic Zero 〜 A Decolonizing Study of Therapeutic Dialogues
Koichi Togashi(著)
出版社:Routledge(2020.2.19 発売)

This book is written from the unique perspective of a Western-trained Asian psychoanalyst and applies principles of Eastern philosophy to understand the psychoanalytic relationship, psychoanalytic processes, and their uses – and limitations – for alleviating human suffering.
The Psychoanalytic Zero will enrich an analyst’s sensitivity to the appearance of the moment without context – the psychoanalytic zero - which opens infinite opportunities for continued growth in a psychoanalytic relationship. It will be of great appeal to psychoanalysts and psychoanalytic psychotherapists interested in self-psychological, intersubjective, and relational theories.

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精神分析と哲学の対話から
富樫公一(編著訳) 葛西真記子・貞安元(訳) C.B.ストロジャー・D.ブラザーズ・R.フリー・D.M.オレンジ (著)
出版社:岩崎学術出版社(2019.10.11発売)

本書を執筆するストロジャー氏、オレンジ氏、フリー氏、ブラザーズ氏、そして富樫氏が論じるテーマは、いずれも人間の苦悩に深くかかわっている。ニューヨークにおける9・11事件により提起されたトラウマとテロリズムの問題、パラノイアと原理主義の問題、そして著者たちにとってなじみ深い米国とわが国との間に生じた忌まわしく悲しい過去の問題。さらにはそれらの考察から浮かび上がってきた重要なテーマとしての倫理性の問題。彼らはまた、苦悩する人間としての自らの体験を惜しげもなく自己開示している。私は精神分析は心の探求をする営みであってよいと思う。(序文より)

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Philosophy, Psychology, and the Perils of Individualism
(Psychology and the Other)
Derek Hookほか(編) Koichi Togashi & Doris Brothersほか(著)
出版社:Routledge(2019.8発売)

This timely collection asks the reader to consider how society’s modern notion of humans as rational, isolated individuals has contributed to psychological and social problems and oppressive power structures.
Experts from a range of disciplines offer a complex understanding of how humans are shaped by history, tradition, and institutions. Drawing upon the work of Lacan, Fanon, and Foucault, this text examines cultural memory, modern ideas of race and gender, the roles of symbolism and mythology, and neoliberalism’s impact on psychology. Through clinical vignettes and suggested applications, it demonstrates significant alternatives to the isolated individualism of Western philosophy and psychology.
This interdisciplinary volume is essential reading for clinicians and anyone looking to augment their understanding of how human beings are shaped by the societies they inhabit.

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LGBTQ+の児童・生徒・学生への支援〜教育現場をセーフゾーンにするために
葛西真記子(著)
出版社:誠信書房(2019.6.15発売)

文部科学省は学校に対し、セクシュアル・マイノリティの児童生徒への配慮を求めているが、現場では、性の多様性に「対応したいが、どうしたらよいかわからない」のが実情だ。子ども同士、あるいは教師からの差別的な発言も多く、学校は当事者にとって、まだまだ安心できる場所とは言えない。本書は、学校に関わる心理援助職と教職員に必要な支援と知識を届け、学校が当事者にとってセーフ・ゾーンになることを目指す1冊である。

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間主観性理論が導く出会いの原点
富樫公一(著)
出版社:岩崎学術出版社(2018.10.29発売)

「はじめに」より抜粋
 臨床家はどのように苦悩する患者に出会うのか? 苦悩する患者とのやり取りで,臨床家自身も傷つきを背負うかもしれない中で,臨床家はどのようにして患者に向き合うのか? 人は人であろうとする限り傷つきやすく,脆弱である。それでも臨床家は人として患者に出会い,人としての悲しみに付き合う。その出会いとは何だろうか。精神分析や精神分析的心理療法に携わる臨床家は,意外にも,そうしたことをそれほど深く考えてこなかった。本書は,精神分析や精神分析的心理療法に携わる専門家とともに,その臨床実践を倫理という側面から考えようとするものである。これはもちろん,精神分析に限らず,精神医学やその他の心理療法に携わる臨床家,そして,医療や福祉,教育,司法領域で人に向き合うさまざまな専門家と共有されるテーマである。

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Theory and Practice
Bernd Huppertz(編) Koichi Togashi & Amanda Kottlerほか(著)
出版社:Rowman & Littlefield Publishers(2018.12発売予定)

Approaches to Psychic Trauma: Theory and Practice covers the many developments in the relatively new field of trauma therapy. It examines the nature of the wide variety of treatments available for traumatized people, describing elements they have in common and those that are specific to each treatment. Originating with the editor’s clinical experience working with patients from the former German Democratic Republic, contributors then discuss alternative therapies including ego psychology, self psychology, object-relations theory, attachment theory, psychoanalysis, and art therapies. Case studies further illustrate the application and practice.

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大阪精神分析セミナー運営委員会(編)・福本修(著)・富樫公一(著)ほか
出版社:岩崎学術出版(2018.8.2発売)

大阪精神分析セミナーは、それまで精神分析の理論と実践を身近に学ぶ機会のなかった大阪の地に、体系だった精神分析を学ぶ場を立ち上げようと、川野由子ら数名の初学者が行動を起こしたことを契機に成立したセミナーです。代表に大矢大を迎えて、小此木啓吾先生の指導のもとに日本を代表する精神分析家を講師陣としてお迎えすることで、大阪に本格的なセミナーが起動いたしました。一九九八年、セミナー開催にあたっての目的と意味として設立案に「臨床において必要な理論の習得と臨床家としての自己覚知を目指す」と謳われ、プログラム案としては、「1フロイト、フロイト以後の精神分析理論(クライン、ウィニコット、カーンバーグ、ビオン、コフート、フェアバーン、スターン、マーラー等)を学ぶ。2精神分析的発達理論を学ぶ。3精神療法、心理療法としての精神分析的理解・技法を学ぶ」と記載されています。構成は、午前に二時間の講義、そして午後に三時間の症例検討としてスタートしました。講師・スーパーヴァイザーとして協力・賛同してくださった先生方として、岩崎徹也先生、牛島定信先生、小此木啓吾先生、狩野力八郎先生、衣笠隆幸先生、斎藤久美子先生、成田善弘先生、西園昌久先生、松木邦裕先生のお名前が挙げられています。第一期大阪精神分析セミナーの初回は九月に小此木啓吾先生をお迎えして、「精神分析の動向─乳幼児精神医学と精神分析」のタイトルのもとに開催され、先生の本セミナーにかける熱い思いが、スタッフはもとより大阪の聴衆にありありと伝わったことだろうと思います。以後、二〇一七年度の第二十期セミナーに至るまで、日本の精神分析を牽引する先生方のご協力のもとに、年十回継続して開催できました。ご講師としておいでいただいたのは、小此木啓吾先生をはじめとして、狩野力八郎先生、岩崎徹也先生、成田善弘先生、松木邦裕先生、牛島定信先生、衣笠隆幸先生、斎藤久美子先生、西園昌久先生、岡野憲一郎先生、中村留貴子先生、丸田俊彦先生、藤山直樹先生、北山修先生、小倉清先生、高橋哲郎先生、深津千賀子先生、相田信男先生、菊地孝則先生、川畑直人先生、木部則雄先生、妙木浩之先生、館直彦先生、平井正三先生、一丸藤太郎先生、皆川邦直先生、川谷大治先生、森さち子先生、舘哲郎先生、横井公一、祖父江典人先生、東中園聡先生、大矢大、福本修先生、鑪幹八郎先生、飛谷渉先生、富樫公一先生、吾妻壮先生、高野晶先生、鈴木智美先生、皆川英明先生、池田暁史先生、岡田暁宜先生の諸先生方(御登壇順)です。長い期間にわたる先生方の厚く変わらぬご支援に深く感謝いたします。大阪精神分析セミナーの二十年の歴史は、大阪に精神分析が根付き、芽生え、育ち、そして大きく実を結んだ二十年間の歴史と重なるものであると自負しています。そしてこの二十周年を記念して、講師の先生方が残してくださった貴重なご講義を、広く皆様のもとに届けたいという思いのもとに、今回、本書が企画されました。

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関係精神分析の展開

岡野憲一郎(編著)・吾妻壮・富樫公一・横井公一(著)
出版社:岩崎学術出版(2016.11.23発売)

時代の趨勢は静かに関係精神分析の方向に向かっている。さまざまな学派やさまざまな立場を代表する臨床家たちから異口同音に聞こえてくるのが、治療とは結局は関係性であるということだ。どのような技法でもカバーしきれない、あるいはそれを包み込むように存在する関係性のファクターこそが精神分析の中核に存在するのである。本書で扱う自己開示,倫理性,現実は,その分析空間におけるリアリティを考える際の各論とも言うべきテーマである。それぞれの著者がそれらをどのように料理しているのか、どこが共通して、どこに個性が現れているかを一読して感じて欲しい。

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コフート理論から現代自己心理学まで

安村直己(著)
出版社:創元社(2016.9.15発売)

「共感と自己愛の精神分析」とも言えるコフートや現代自己心理学派の理論は、自己愛の傷つきに苦しむ現代のクライエントの心理的援助にどのような有効性を持つのか。コフートのオリジナルな概念のほか、心理療法の基本に関わる土居健郎、ロジャース、ユングらの視点、さらにはコフート以降の現代自己心理学派や間主観性理論など精神分析の最新理論の臨床的意義を、著者自身の豊富な事例と照らし合わせながら考察していく。

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リアリティ、トラウマ、他者をめぐって

富樫公一(著)
出版社:誠信書房(2016.5.10発売)

 現実は予測不能でその本質は見えず、他者は操作不能でとらえがたい。現実の中で人とかかわることは、不確かさと向き合って生きることである。臨床精神分析は、その中で生きる人の苦悩と喜びにどう向き合い、そこにどんな意味を与えることができるのだろうか。臨床家もまた、同じ苦悩と喜びに向き合いながら生きている。予測不能で本質が見えない臨床の仕事の中で、操作不能でとらえがたい患者を前にして、臨床家は何をするのだろうか。
 欧米での著作や論文を通して米国精神分析の「倫理的転回」をけん引する理論家の一人である著者が、米国の最新の知見を紹介しつつ、心の問題に向き合う臨床家に必要な基本的態度を論じる。現代は自己愛の時代と言われている。不登校や引きこもり、キレる若者への対応にも、自己愛の傷つきと自己愛憤怒の視点が必要であろう。また全世界を巻き込んでの問題となっているアラブとユダヤ人の葛藤、そしてユダヤ人を通してのアラブとアメリカの葛藤も、同様の視点を“グループの憤怒"までに広げたコフートの理論から見直せば、平和に向けての糸口を探す際に重要な示唆を与えてくれる。

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コフート理論の実践

アーネスト S. ウルフ(著) 安村直己・角田豊(訳)
出版社:金剛出版(2016.2発売)

難解とされるコフートの理論であるが,表題に「入門」とあるとおり,本書は自己心理学に関する翻訳書の中では他に類を見ないほどわかりやすく,自己心理学の基本概念から,実際の治療実践までが明快にまとめられた,優れた概説書であり臨床書である。
現代は自己愛の時代と言われている。不登校や引きこもり,キレる若者への対応にも,自己愛の傷つきと自己愛憤怒の視点が必要であろう。また全世界を巻き込んでの問題となっているアラブとユダヤ人の葛藤,そしてユダヤ人を通してのアラブとアメリカの葛藤も,同様の視点を“グループの憤怒"までに広げたコフートの理論から見直せば,平和に向けての糸口を探す際に,重要な示唆を与えてくれる。
こうした時代に,われわれはもっと自己愛の諸相,自己愛の問題を深く知り,真剣に考える必要がある。自己愛に焦点を当てた自己心理学の観点は,現代を読み解き,臨床に向かう際の非常に大切なセンスとなるであろう。

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The Psychology of Being Human

Koichi Togashi & Amanda Kottler
出版社:Rutledge(2015.9発売)

 コフートの早逝により十分に概念化されなかった双子自己対象体験を徹底的に追求し、関係のプロセス、実存的苦悩、トラウマ、生きることの意味などの視点から、精神分析臨床の中核的意義を明らかにした書。人間らしいという体験は何か、トラウマとは何か、実存的に問いに対し、臨床家の視点から迫る。日本人の知見が海外で評価された画期的な一冊。

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